LED照明の活用
広がるLED照明の世界
LED照明の今
現在LED照明は様々な場面で活用されています。その理由は従来の照明よりも消費電力を抑えられることや長寿命であること、あるいは、機能性の高さからきています。
そして活用の場面は、家庭だけでなく、自動車などの乗り物、エレベーターや自動販売機への導入も進んでいます。
家庭での広がり
LED照明は、家庭のいろんな場所で活用されています。
お部屋の天井のシーリングライトだけでなく、浴室、トイレ、洗面台、キッチン、エクステリア、階段などにLED照明は使われます。
間接照明として導入してみては?
一つのシーリングライトで部屋全体を照らすだけでなく、LED照明をフロアライトやスポットライトなどの間接照明として導入すれば、部屋の雰囲気を以前とは違う雰囲気にすることもできます。
フロアライトやスポットライトを追加したとしても、LED照明の消費電力は抑えられていますから、電気代の負担を気にせずに、インテリアの照明を変えることができます。
鉄道で使われる照明もLEDへ
鉄道は、現在、LED照明への置き換えを積極的に進めている業界です。
東日本大震災以降の節電需要の高まりに呼応して、鉄道各社とも、鉄道の車内をLED化することによって、節電アピールをしようという意図からです。
車内だけでなく、駅のホームの照明のLED化も進んでいます。
自動販売機もLED化
日本全国あらゆるとこに自動販売機がありますが、そのすべての照明をLED照明に入れ替えることができれば、かなりの規模での省エネが実現できます。
省エネに加えて、一度設置してしまえば交換が不要ですから、メンテナンス性を高めることにもなります。
実際に、飲料メーカーはLED照明への切り替えを進めています。
2014年、青色LEDの発明を評価されて、赤崎勇教授(名城大学)、天野浩教授(名古屋大学)、中村修二教授(University of California Santa Barbara・米)の3人の教授がのノーベル物理学賞を受賞しました。
日本では、2011年に発生した東日本大震災による電力不足を受けてLED照明の普及が進んでいます。
そこにきてのノーベル賞の受賞によって、さらにLED照明に注目が集まっています。
21世紀はLED照明の時代
電力不足でLED照明が注目されたのは、LED照明の省電力性の高さからですが、そのほか。従来の照明と比べたときに長寿命であること、器具の小型化が容易などのすぐれた特徴を持っています。
また、政府の要請もあって、国内メーカーは白熱灯の生産を終えていますし、蛍光灯の生産終了も現実的になってきています。
そのため、既存の照明からLED照明への置き換えは不可避となっています。
LED照明には、置き換え対象の白熱灯などの従来の照明に比べて価格が高いことや使ったことがないという不安以外に欠点らしい欠点がありません。
ノーベル賞の受賞理由のなかで、20世紀は白熱灯の時代だったが、21世紀はLED照明の時代となるだろう、と述べられています。
これからのLEDの時代に向けて、この機会にLED照明の知識を手に入れてみてはいかがでしょうか。